2004 Fiscal Year Annual Research Report
移植片対宿主病(GVHD)における宿主樹状細胞の活性化経路の解明と制御
Project/Area Number |
15790580
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
浅越 健治 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80294461)
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Keywords | 移植片対宿主病(GVHD) / 樹状細胞 / ランゲルハンス細胞 / Toll-like receptor |
Research Abstract |
1.野生型マウス(C3H/HeN)およびToll-like receptor(TLR)-4欠損マウス(C3H/HeJ)に致死量の放射線(1000rad)を照射した後、経時的に表皮シートを作製。表皮内ランゲルハンス細胞を抗Iak抗体および抗DEC205抗体でマーキングして数的変化を検討した。野生型マウスでは照射後48時間でコントロールの約70%、照射後1週間で約50%まで減少した。TLR-4欠損マウスでは野生型マウスと比べ、減少の程度はわずかに少なかったが、有意な差はなかった。 2.野生型マウスおよびTLR-4欠損マウスに致死量の放射線(1000rad)を照射した後、経時的に皮膚を採取し、表皮細胞を単離。表皮ランゲルハンス細胞における活性化マーカー(CD40,CD80,CD86,HLA-DR)の発現の変化をフローサイトメトリーにて確認したが、野生型マウス、TLR-4欠損マウスおよびそれぞれの放射線非照射コントロールの間に有意な差は認めなかった。 3.野生型マウスから採取した皮膚を器官培養し、種々の量の放射線を照射。表皮から培地中に遊走するランゲルハンス細胞数を検索したが、放射線照射マウスとコントロール(放射線非照射)のマウスの間に優位な差はなかった。同時にToll-like受容体(TLR)欠損マウス皮膚組織から遊走するランゲルハンス細胞数も検索したが、放射線照射野生型マウスおよびコントロールマウスと比較し変化はなかった。 4.野生型マウス、TLR-4欠損マウスから皮膚を採取し、放射線照射の有無による異なった条件下で器官培養を行い、培養中に培地に遊走したランゲルハンス細胞の活性化マーカー(CD40,CD80,CD86,HLA-DR)の発現の変化をフローサイトメトリーにて確認した。野生型マウス、TLR-4欠損マウスおよびそれぞれの放射線非照射コントロールの間に有意な差は認めなかった。
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