2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790591
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
西部 明子 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (30336458)
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Keywords | 乾癬 / 病巣感染 / 溶血性連鎖球菌 / サイトカイン |
Research Abstract |
1.炎症性サイトカインの遺伝子多型の検討 乾癬の病態形成に関与すると考えられているtumor necrosis factor (TNF)-αの遺伝子promoter領域のsingle nucleotide polymorphism (SNP)の解析を行った。同意を得られた方より末梢血を採取しDNAを抽出した。対象は乾癬患者37例(尋常性乾癬18例、関節症性乾癬11例、膿疱性乾癬8例)である。その結果、nt-308ではG/G36例(97.2%)、G/AO例(0%)、A/A1例(2.8%)であり、1例の膿疱性患者にnt-308G→Aの多型が認められた。他患者ではSNPが認められず、また他部位でもSNPは認められなかった。乾癬の病態とTNF-α promoter領域SNPとの相関は乏しいと考えられた。 2.乾癬患者表皮ケラチノサイト、末梢血好中球機能の検討 (溶血性連鎖球菌由来ペプチドに対する反応の検討) 乾癬の病態形成に溶血性連鎖球菌に対する過敏反応が関与している可能性が示唆されている。同意を得られた乾癬患者12名(尋常性乾癬9名、関節症性乾癬3名)より末梢血を採取し血清を分離した。Streptococcus Sangiusの膜成分および細胞質成分より作製したペプチド(岡山大学細菌学教室より供与)sを用いELISAを行った。対照としてベーチェット病5例、アトピー性皮膚炎患者3例の血清を用いた。その結果、乾癬患者抗体価を1とすると、ベーチェット病0.92、アトピー性皮膚炎1.03であり有意差は認められなかった。
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