2003 Fiscal Year Annual Research Report
放射性ヨード標識MIBGを用いた褐色脂肪の機能評価と肥満の画像診断への応用
Project/Area Number |
15790680
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
奥山 智緒 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (40347464)
|
Keywords | 褐色脂肪 / MIBG / 寒冷負荷 / ^<123>I-MIBG / オートラジオグラフィ |
Research Abstract |
(1)7週齢メスWistar rat(以下rat)を用い、MIBGシンチグラフィ製剤(^<123>I-MIBG)25mCi/kgを大腿静脈から投薬後よりガンマカメラにて1次間までのダイナミック撮像と24時間まで経時的撮像を行った。肩甲間部の集積を視覚的に検討したところ、1時間までの像で室温群、寒冷負荷群(5℃環境下に1週間飼育)ともに集積が認められた。ラットにおける褐色脂肪へのMIBGの集積実験は投与から1時間以内の検討をすることに決定した。寒冷負荷群は室温群よりも集積のdynamic curveは急峻であったが集積程度は低かった。 (2)Ratの大腿静脈から25mCiの^<125>I-MIBGを投薬し、1時間後にエーテル麻酔後、凍結し矢状断切片のオートラジオグラムを作成した。正中近傍の肩甲間部の脂肺組織内に、明瞭な分葉状の集積が認められた。 (3)上記集積部位はHE染色にて褐色脂肪の形状を呈し、uncoupling protein (UCP)を染めるUCP-1抗体染色にて陽性をしめしたことから褐色脂肪組織への集積であることが確認された。 以上の検討により、褐色脂肪組織にMIBGが集積することが確実であると証明された。通常褐色脂肪は寒冷負荷により活性化される。寒冷負荷群での集積がdynamic curveにて室温飼育群よりも急峻であったことはその活性を反映していると思われるが、集積程度が低かったことについては寒冷負荷がひきおこす心肺機能なども含めた全身の代謝、心拍数などの低下が関連していると考えられた。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Okuyama C, Ushijima Y, Kubota T, Nishimura T他3名: "^<123>I-Metaiodobenzylguanidine uptake In the nape of the neck of children : likely visualization of brown adipose tissue."J Nucl Med. 44. 1421-1425 (2003)