2003 Fiscal Year Annual Research Report
抗癌剤とエンドスタチン形質導入の併用療法;TUMOR DORMANCYを求めて
Project/Area Number |
15790745
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40315883)
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Keywords | エンドスタチン / 形質導入 / 抗癌剤 / TUMOR DORMANCY |
Research Abstract |
現在までに、本研究の実績となるデータはまだ出ていない。現在の本研究の進行状況を、以下に示す。 以前当科で作製した転移性肺腫瘍モデルは、C3Hマウスを用いていたが、本研究では多系統のマウスの腫瘍株を使用するために、動物種はSCIDマウス(CB17/scid)を使用した。しかしながら当初、転移性肺腫瘍モデルを作成していたマウスのfibrosarcoma cell (NFSa Y83)には生着しなかった。そのため、転移性肺腫瘍モデルが作成できなかった。動物種を過去に使用したC3Hマウスに戻し、現在転移性肺腫瘍モデルを作成中である。現在までに抗癌剤の投与スケジュールは、paclitaxel 6mg/kg,12mg/kg単剤投与群、cisplatin 2mg/kg,4mg/kg単剤投与群、両剤併用群paclitaxel 6mg+cisplatin 4mg、paclitaxel 12mg+cisplatin 2mg、paclitaxel 12mg+cisplatin 4mgの7群を選択し、週一回の投与を計画している。 また併用するエンドスタチン遺伝子の形質導入は、同じく週一回を予定して、現在研究を進めている。今後、NFSa Y83の抗癌剤のよる効果が乏しければ、動物種と腫瘍細胞株を変更する必要があり、例えば、細胞株を、マウス肺癌の扁平上皮癌から培養細胞株であるSq-1979や腺癌のモデルとして、マウスの乳癌細胞株FM3Aを候補に考えている。今後の結果が待たれるところである。
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