2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790747
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
上西 祐一朗 自治医科大学, 医学部, 助手 (20337314)
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Keywords | 房室弁逆流 / 弁形成術 / 心房細動 / メイズ手術 / 高周波Radiofrequency System |
Research Abstract |
1.弁膜症患者で全身麻酔・人工心肺下の開心術を施行し,房室弁逆流を有する患者においては可能な限り弁形成術を行った.全例術前術後の心エコー図(カラードプラー法)を行い,形成弁の残存逆流をすべて記録した.対象のほとんどが心房細動患者であることから心房細動に対するメイズ手術が行われない限り洞調律復帰する弁形成症例が蓄積されないことが判明した.観察数が少ないので統計的にまだ限界があるが,洞調律に復した症例に比べて心房細動が残存した症例は逆流が残存する傾向にあった.2005年の10月に学会報告の予定である. 2.上記症例をもとに心内膜側からの高周波Radiofrequency Systemによるメイズ手術の心房細動制御の良好な早期成績と中期遠隔成績が不良であることを2004年4月に日本外科学会総会定期学術集会で報告した.長期遠隔期成績が再び良好となることもあわせて2005年10月に学会報告の予定である. 3.2005年1月から双極化された高周波Radiofrequency Systemも新たに導入し心外膜側からのメイズ手術も可能となった.房室弁形成術を伴わない症例で房室弁逆流抑止効果の得られる症例も出現する可能性がある.これにより,房室弁逆流の手術の有意性を検討するための対照症例が集積可能となった.今後は心房細動手術と房室弁形成手術の併施の妥当性を検討する方針である.
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Research Products
(2 results)