2003 Fiscal Year Annual Research Report
脳虚血におけるVEGF遺伝子発現のPETによる生体画像化の開発
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15790779
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
大和田 敬 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (80332948)
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Keywords | 脳虚血 / 血管新生 / VEGF / HGF / PET / ポジトロン標識アンチセンス / in vivo hybridization / Brigati標識プローブ |
Research Abstract |
脳虚血性疾患の回復期には血管新生が起こり再潅流に至ると考えられるが、血管新生の促進や抑制には血管新生因子のシグナル伝達が極めて重要であり、それらに関する分子レベルの画像化は脳梗塞の新しい治療法に結びつくものと考えられる。そこでVEGF mRNAやHGF mRNAの発現を画像化するためにin vivo hybridization、すなわちポジトロン エミッション トモグラフィー(PET)を用いポジトロン標識antisenseによる新たな生体画像化法の方法論の開発を目的とした。本年度はVEGF mRNAに対するポジトロン標識antisenseの合成および品質管理、それを用いたPETでの非侵襲的画像化法の前駆的開発を行った。ethylketene反応は1級アミンに選択的に反応するためにDNAのbaseに保護基をつけておく必要がないというメリットがあるため、本方法によりone step反応が可能になった。また本方法で標識したVEGF mRNAアンチセンス・オリゴヌクレオチドを用いて、血管新生の多い髄膜腫の摘出切片におけるVEGF mRNA発現の画像化を行ったところBrigati標識プローブによる染色法と相関した。すなわちポジトロン標識アンチセンスをもちいたin situ hybridizationにおいて塩基配列に特異的な結合をすることを示した。効果的なVEGF mRNA antisenseとして5'-TGG TGA GGT TTG ATC CGC AT-3'を確認した。今後の課題としてはPETトレーサとして実用的効果を高めるためにコレステロール修飾などにより細胞透過性を高めin vivoでの条件に適合するように改良を加えることである。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 今堀良夫, 大和田敬, 立澤和典, 笹島浩泰, 峯浦一喜: "脳卒中の分子画像診断:分子画像診断(2)-放射線トレーサの現状と今後の展開-"分子脳血管病. 2(2). 149-156 (2003)
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[Publications] 峯浦一喜, 笹島浩泰, 大和田敬, 今堀良夫: "FDG-PETとmethionine-PET"CLINICAL NEUROSCIENCE. 21(5). 537-538 (2003)
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[Publications] 今堀良夫, 峯浦一喜, 木村實, 大和田敬, 辻野仁, 立澤和典: "脳損傷後に誘発される成熟神経回路網の再構築における可塑転機の研究"基板研究(B)(2) 研究成果報告書. 1-50 (2003)
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[Publications] Miyamoto J, Sasajima H, Owada K, Odake G, Mineura K: "Spinal intramedullary Tuberculoma requiring surgical treatment"Neurologia medico-chirurgica. 43(11). 567-571 (2003)