2004 Fiscal Year Annual Research Report
Neuro-Imaging法(fMRI)を用いた脊髄機能評価法の開発
Project/Area Number |
15790793
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
牛田 享宏 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (60304680)
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Keywords | 脊髄 / fMRI |
Research Abstract |
【目的】 脊髄機能評価は詳細な神経学的所見によることが基本であるが、客観性や機能障害の責任部位の把握に関しては必ずしも充分でなかった。それを補うために電気生理学的手法が開発されてきたが、脊髄近傍に電極の設置を要すること、痛みなどを伝える細い神経線維の機能評価は困難なことなど技術的な問題点も多い。脳におけるfMRIは高い画像分解能を持ちつつ非侵襲的に機能的感覚検査を可能にする方法であり、この技術を脊髄レベルに応用すればこれまでの検査法の問題点を解決する方法の一つになると考えられる。 【方法】 1)脊髄fMRI解析プログラムの開発 解析プログラムは脳におけるfMRIの解析方法として現在広く行われているStatistical Parametric Mapping法に準じるものとする。特に脊髄は呼吸および心臓の拍動によって微妙にその位置を変化させるため呼吸、心電図同期をとってfMRI撮像中の位置の補正を行った後に統計学的解析するものを作成する。 2)呼吸・心電図同期抽出システムの開発 上記の呼吸および心臓の拍動位置の補正を行ったりタイミングを合わせて統計解析するための基となるデータを撮像中に被検者からとりだすシステムを開発する。 【結果】 これまでの実験で頭蓋-頚部固定装置を開発し、その結果、fMRIの撮像方法であるEPI-BOLD法を用いて脊髄の画像化に成功した。現在はこれまで脳fMRIの開発を共同で行ってきた工学部の共同研究者と協力して脊髄機能解析プログラムの開発中である。
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Research Products
(1 results)