2003 Fiscal Year Annual Research Report
アデノ随伴ウイルスベクターを用いた骨組織へのbFGF遺伝子導入
Project/Area Number |
15790795
|
Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
上杉 昌章 国際医療福祉大学, 保健学部, 講師 (50336575)
|
Keywords | アデノ随伴ウイルス / 遺伝子導入 / bFGF / 骨 |
Research Abstract |
方法:1.骨髄腔の容積の測定。日本白色家兎の大腿骨を採取した。果間に直径5mmの孔を作成し、直径4mmのリーマーで骨髄腔を拡大した。生理食塩水にて骨髄腔の容積を測定し400μlであることを確認した。ネンブタール麻酔下に日本白色家兎の膝関節を展開した。2.LacZ 遺伝子の導入。同様の手技にて骨髄腔を拡大、1.0x10^<11>perticle/50μlのLacZ遺伝子を持つAAV vectorを骨髄腔内に注入した。果間の孔を骨蝋にて閉鎖し創を閉鎖した。1週後堵殺し大腿骨を採取した。採取した大腿骨を半切し骨髄腔面を下にしてシャーレでX-gal染色を24時間行った。脱灰後パラフィン切片を作成した。 結果:遺伝子導入した大腿骨を採取時に膝関節内に混濁した関節液の貯留を認め,関節炎が生じているものと思われた。X-gal染色後の肉眼所見では骨髄腔の内壁に青色の染色を認め、LacZ遺伝子が骨組織内に導入されているのが確認された。脱灰標本ではX-gal染色の染色性は温存されたが、導入された細胞の同定ができなかった。 今後の方針:膝関節を介さずに骨髄腔にアプローチする手技の開発。フイルム法により、脱灰せずに切片を作成し組織観察を容易にする。
|