2004 Fiscal Year Annual Research Report
血中フリーラジカルの経時的変化による脳虚血の検出:電子スピン共鳴法を用いた検討
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15790822
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
松本 重清 大分大学, 脳・神経機能統御講座, 助手 (90274761)
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Keywords | 電子スピン共鳴法 / 脳虚血 / ヒドロキシルラジカル |
Research Abstract |
(基礎研究) 雄Wisterラットにペントバルビタール30mg/kgを腹腔内投与。採血用カテーテルを外頚静脈に挿入。続いて先端を加工した4-0 nylon monofilamentをラット頚部頸動脈から挿入し、中大脳動脈を2時間閉塞後再灌流した。測定点は閉塞前、閉塞直後、30分、60分、90分、120分後、再灌流直後、30分、60分、90分、120分とし、各々外頚静脈より血液を採取し、同時にスピントラップ剤のDMPOと混合後、直ちに電子スピン共鳴(ESR)測定を用いて、ヒドロキシルラジカル量を測定した。以上を脳虚血群とし、中大脳動脈を閉塞しない群をコントロールとした。脳虚血群ではコントロールに比し、再灌流後、ヒドロキシルラジカル量が増加する傾向にあった。実際の臨床では超低体温とするため、今後は脳虚血+脳低温モデルを作製、検体採取、ESR測定等の改善の検討が必要である。またヒドロキシルラジカルより安定してESR測定可能なアスコルビン酸ラジカルも同時に測定し、両群のデータを比較検討中である。 (臨床研究) 周術期に脳合併症を有した症例は前年に続いてなかった。正常群のみの測定であるが、ヒドロキシルラジカル量は人工心肺開始、超低体温に大きく影響されるため、安定しない。今後はESR装置にてより安定して測定可能なアスコルビン酸ラジカルの経時的変化についても検討する予定である。
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