2003 Fiscal Year Annual Research Report
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15790871
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
脇田 利明 愛知県がんセンター, 研究所, 研究員 (50324512)
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Keywords | 胸腺 / ヌードマウス / 異種移植 / 免疫 / 自己免疫病 / トレランス / T細胞 / 異種臓器 |
Research Abstract |
ヌードマウスの腎被膜下に異種であるラットの胸腺原基の移植を試みたところ、ヌードマウスはホストマウス由来のT細胞免疫能を獲得することができた(TGヌードマウス)。移植胸腺における種々の抗原の発現を免疫組織学的並びにFACS解析で検討した。ケラチン陽性の細胞である上皮細胞はすべてラット抗原を発現し、MHCクラスIとII(Ia)を発現していた。マウスIa抗原陽性の細胞は胸腺髄質内に集積していることから、樹状細胞であることが強く示唆された。またマクロファージはすべてマウス由来のものであった。リンパ球系の細胞はすべてマウス抗原を発現し、CD90、CD4、CD8、CD3、TCRαβの発現の量と質は正常マウスのそれらとほぼ同様であった。TGヌードマウスに種々の皮膚を移植したところ、syngeneicマウスと胸腺ドナーの皮膚は生涯生着したが、第三者の皮膚は単期間で拒絶した。ところがこのTGヌードマウスには臓器局在性の自己免疫病の多発が見られた。障害を受ける臓器は眼、涙腺、唾液腺、甲状腺、胃、卵巣、精巣、前立腺、等であった。障害を受ける臓器をあらかじめ移植ラット胸腺内に移植しておくと、対応するin situの臓器に障害は起きなかった。しかしながら、臓器をラット胸腺外に移植したのでは、無効であった。さらに標的臓器の代わりに、syngeneicマウスの胸腺原基の移植を試みたところ、自己免疫病の発症が完全に予防できた。胸腺はラットとマウスのキメラ構築を示していた。このマウスにはラット臓器の移植ができた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ogura T. et al.: "Treatment results of radical prostatectomy in clinical stage B and C prostate cancer : comparison of the neoadjuvant therapy group versus the surgery group ; retrospective analysis of 80 cases"Hinyokika Kiyo. 49. 515-520 (2003)
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[Publications] Sakata Y. et al.: "Successful treatment for renal cell carcinoma with lung metastases by interleukin-2 and interferon-alfa : a case report"Hinyokika Kiyo. 49. 389-391 (2003)