2003 Fiscal Year Annual Research Report
炎症により誘導される11βHSDtypelを介した早産陣痛発来機序の解明
Project/Area Number |
15790890
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
光成 匡博 鳥取大学, 医学部附属病院, 助手 (60343282)
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Keywords | 11βHSD-2 / IL-1β / BeWo細胞 / コルチゾール |
Research Abstract |
11β-hydroxysteroid dehydrogenase(11βHSD)はコルチゾールとその不活性型であるコルチゾンの変換酵素であり、11βHSD-1はコルチゾンをコルチゾールに活性化し、11βHSD-2はコルチゾールをコルチゾンに代謝することが知られている。本研究では胎盤の絨毛膜合胞細胞(S細胞)において11βHSD-1,2が炎症により影響されるか否かについて検討した。Forskolin添加により分化誘導したBeWo細胞をS細胞モデルとして用いた。11βHSD-1,2およびIL-1β、IL-1受容体遺伝子発現をRT-PCR法で検索した。炎症性サイトカインであるIL-1β存在下に分化誘導したBeWo細胞を培養し、11βHSD-2蛋白発現をWestern blot法にて検討した。IL-1β処理後の細胞をコルチゾール存在下に培養後、上清中の残存したコルチゾール濃度をEIAにて測定した。IL-1受容体アンタゴニスト(IL-1Ra)の作用についても評価した。分化誘導後のBeWo細胞において11βHSD-1とIL-1β遺伝子の発現はみられなかった。一方、11βHSD-2とIL-1受容体遺伝子発現がみられた。IL-1βの添加は分化誘導後BeWo細胞の11βHSD-2発現を抑制した。IL-1β処理後のBeWo細胞培養上清中のコルチゾール濃度は対照に比して有意に高かった。IL-1Raの併用添加はIL-1βの11βHSD-2発現抑制作用を減弱した。炎症性サイトカインであるIL-1βはS細胞においてHSD-2発現を抑制し、コルチゾール濃度を増加させることが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Iwabe T: "Gonadotropin-releasing hormone agonist treatment reduced serum interleukin-6 concentrations in patients with ovarian endometriomas"Fertility and Sterility. 80・2. 300-304 (2003)
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[Publications] Yoshida S: "Hepatocyte growth factor / Met system promotes endometrial and endometriotic stromal cell invasion via autocrine and paracrine pathways"The Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism. 89・2. 823-832 (2004)