2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790911
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
矢内原 敦 昭和大学, 医学部, 助手 (20276588)
|
Keywords | 子宮内膜 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
正常子宮内膜における遺伝子発現を、腺細胞部と間質部に分離し比較検討した。増殖期、分泌期それぞれの時期の子宮内膜をmicrodissectionの手法を用い腺細胞部と間質部に分離し、RNAを抽出する。逆転写後microarrayの手法により約1200個の遺伝子発現を比較した。増殖期子宮内膜においては合計26個の遺伝子に変化が認められた。14個は腺細胞部に、12個は間質部に強く発現していた。これらのうち上位2つの遺伝子に関しては定量的PCRの手法を用いmicroarrayの正当性を確認した。間質部に発現していた12個の内Decorinという遺伝子に着目しその発現を検討したところエストロゲンにより増加することが認められた。また、免疫組織化学的染色においても増殖期子宮内膜の間質部に強い発現を認めた。 分泌期子宮内膜においては合計28個の遺伝子に変化が認められた。15個は腺細胞部に、13個は間質部に強く発現していた。増殖期と同様にこれらのうち上位2つの遺伝子に関しては定量的PCRの手法を用いmicroarrayの正当性を確認した。 増殖期の結果はFertility and Sterilityに、分泌期の結果はReprod Biol Endocrinol.にそれぞれ投稿し受理された。 現在、腺細胞に着目し増殖期と分泌期における遺伝子発現の差異を検討中である。
|
Research Products
(3 results)