2004 Fiscal Year Annual Research Report
G-GSFのヒト卵巣機能における局所調節機構の解明についての研究
Project/Area Number |
15790916
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
渡邊 之夫 金沢医科大学, 医学部, 助手 (30340003)
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Keywords | 排卵 / G-CSF / G-CSF mRNA / 卵巣 / 顆粒膜細胞 / 黄体組織 |
Research Abstract |
研究目的 これまでに、ヒト卵巣局所において卵巣周期毎のG-CSF蛋白およびG-CSF mRNAの局在や動態を検討してきた。これらの結果から、G-CSFが排卵を中心とする卵巣機能に深く関与していることを明らかにした。 G-CSFおよびそのreceptorが卵巣組織のどの部位に局在しているかを免疫組織染色法を用いて明らかにし、G-CSFの卵巣機能における役割を中心に、ヒト卵巣機能の局所調節におけるサイトカイン・ネットワークの解明を目指し、不妊症患者に対して、臨床的安全性が高いG-CSFを中心とした各種サイトカインの臨床応用の可能性について検討を行う。 研究実施計画 体外受精胚移植施行症例のうち十分な説明の元に同意が得られた者を対象に、排卵直前の卵胞を穿刺し顆粒膜細胞を採取して培養を行い、各種サイトカイン(G-CSF,TNF-α、IL-1β、IL-6、IL-8、GM-CSF、M-CSF)および性腺刺激ホルモンLH(hCG)、FSH、それとEstrogen、Progesteroneについて、各々の濃度の違うものを2種類ずつ用いて、各々培養液添加刺激実験を添加前、2時間後、6時間後、24時間後、および48時間後で行い、使用した培養液を採取保存しておく。 上記培養細胞添加刺激実験により得られた上清中のEstrogen、Progesteroneおよび各種サイトカイン(G-CSF,TNF-α、IL-1β、IL-6、IL-8、GM-CSF、M-CSF)濃度を測定し、刺激前後の濃度変化を検討する。 現在の所、最もIL-6がヒト卵巣機能の局所調節に関係しているようである。
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