2003 Fiscal Year Annual Research Report
内耳支持細胞におけるギャップジャンクションの生理学的機能について
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15790922
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩崎 真一 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10359606)
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Keywords | 内耳 / 支持細胞 / パッチクランプ / ホールセル / ギャップジャンクション / ダイテルス細胞 / ヘンゼン細胞 |
Research Abstract |
1.モルモット及びマウネの内耳よりコルチ器を取り出し、内有毛細胞、外有毛細胞、ダイテルス細胞、ヘンゼン細胞を酵素処理によって単離し、実験を行う条件を確立した。コルチ器の細胞単離を行うにあたって、collagenase 1mg/mlで15分間インキュベートすることが、細胞の収量及び生育の面から最適であった。 2.ペアを形成した内耳支持細胞からホールセル記録を行うにあたって、2台の記録電極をセットし、ノイズとりを行った。ホールセル記録の際のノイズを20pA未満に抑制することが出来た。 3.単離したヘンゼン細胞及びダイテルス細胞において静止膜電位、全細胞容量、電流-電圧曲線の測定を行った。また、脱分極の際の主な電流がカリウム電流であることをtetra ethyl ammoniumを細胞外投与することにより確認した。 4.単離したヘンゼン細胞及びダイテルス細胞にATP及びアセチルコリンを局所投与した際の反応の記録を行った。ATP投与時には、ヘンゼン細胞、ダイテルス細胞の双方で内向き電流が記録された。一方、アセチルコリン投与時にはどちらの細胞でも応答は認められなかった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Iwasaki S, Matsui Y, Ito K, Naito R, Abbey K: "Hypertrophic cranial pachymeningitis presenting as steroid-responsive hearing loss"Annals of Otology, Rhinology & Laryngology. 112. 476-479 (2003)
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[Publications] Ishikawa T, Nakamura Y, Saito N, Li W-B, Iwasaki S, Takahashi T: "Distinct roles of Kv1 and Kv3 potassium channels at calyx of Held presynaptic terminal"Journal of Neuroscience. 23. 10445-10453 (2003)
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[Publications] Iwasaki S, Ito K, Takai Y, Morita A, Murofushi T: "Chondroid chordoma at the jugular foramen causing retro-labyrinthine lesion in both the cochlear and vestibular branches of the eighth nerve"Annals of Otology, Rhinology & Laryngology. 113. 82-86 (2004)
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[Publications] Iwasaki S, Ito K, Abbey K, Murofushi T: "Prediction of canal paresis with head-shaking nystagmus test"Acta Otolaryngologica (Stockholm). (in press).