2004 Fiscal Year Annual Research Report
インターロイキン10プロモーター多型と上咽頭がん発がん,EBウイルスとの関連
Project/Area Number |
15790929
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
室野 重之 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (20345622)
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Keywords | 上咽頭がん / インターロイキン10 / 一塩基多型 |
Research Abstract |
IL-10プロモーター領域の1塩基多型(SNP)としてこれまで報告され,本研究の対象として考えている-592(C/A),-819(C/T),-1082(A/G),-1330(G/A),-2763(C/A),-2849(G/A),-3575(T/A)のうち,まず-1082(A/G)に着目して検討している.上咽頭癌患者30名および健常者30名において,書面による同意を得たのちに,末梢血よりゲノムDNAを抽出した.前年度の結果よりTaqManPCR法を用いた方法ではなく,ダイレクトシークエンス法を用いた検出法を利用した.-1082SNPを検出するためのプログラムの一部変更の必要が生じたため,前年度に施行したものも含めて再検討中である.さらに上咽頭癌の生検標本を用いて免疫組織化学的にIL-10の発現を検討している.今後は,1)-1082SNPにつき,上咽頭癌と健常人との比較検討の完了,2)-1082SNPパターンとIL-10の蛋白発現の相関の検討,さらに,3)他部位でのSNPの検討へ進め,上咽頭癌におけるIL-10プロモーター領域のSNPパターンの検討を継続していく予定である.
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