2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790943
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
末永 智 大分大学, 医学部, 助手 (50284807)
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Keywords | 粘膜免疫 / 鼻腔粘膜 / ワクチン |
Research Abstract |
SPF下で飼育されたC57BL/6マウスより鼻腔粘膜を採取し、中耳粘膜と同様に、以下の実験を行った。 1,フローサイトメトリーによるリンパ球の解析 鼻腔粘膜リンパ球は、T細胞に対しB細胞が占める割り合いが大きい。またB-1細胞もB-2細胞と同等に認められた。αβT細胞が85%を占めていたが、γδT細胞も認められた。 2,ELISPOT法による抗体産生細胞数の検討 鼻腔粘膜ではIgA主体の抗体産生が認められた。 3,P6外膜蛋白とコレラトキシンによる経鼻免疫による鼻腔粘膜の反応 鼻腔粘膜におけるP6特異的IgA産生細胞の増加を認めた。 以前より報告されていることであるが、鼻腔粘膜にも、様々な免疫担当細胞が存在し、粘膜免疫応答において、実効組織として機能し得ることを再確認した。中耳粘膜に比較し鼻腔粘膜は、明らかに細胞が豊富に採取されるため、免疫応答の予備実験としては鼻腔粘膜を用いることとし、最終的には中耳粘膜でも同様の実験を行う。肺炎球菌の抗原を現在作成中である。また、できればコレラトキシン以外のアジュバントの検討も必要と考えている。
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