2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790947
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
松塚 崇 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80336461)
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Keywords | 頭頸部癌 / 舌癌 / センチネルリンパ節 / 99m Tc-rhenium sulfide colloid / 頸部郭清術 |
Research Abstract |
頭頸部悪性腫瘍は頸部リンパ節に転移し易く、その根治術は腫瘍切除と頸部郭清が一緒に行われることが多い。一方でリンパ節転移がなく郭清の必要がない場合もある。癌治療学においてセンチネルリンパ節(SN)の同定が注目を浴びている。腫瘍の周囲に薬剤を注入すると腫瘍からドレナージされる最初のリンパ節を同定することで、ここに転移がなければ郭清を省略できると考えられる。本研究はSNがリンパ節転移の有無を反映するかどうかについて検討し、不要な頸部郭清を省略できる可能性を明らかにすることが目的とする。 SNの同定法および使用する薬剤は国内では未承認であるが、本研究は既に自学の倫理委員会の承認を得ており、これまでに60例(平成15年度は6例)の症例に対し頭頸部におけるSNの同定に関する研究を行っている。方法は以下のとおりである。 (1)薬剤の注入:99mTc-rhenium sulfide colloidを作成し腫瘍周囲の粘膜下に注入。 (2)ガンマカメラによる計測:注入より2時間後に撮影する。 (3)術前の計測:ハンディタイプのγ線検出器を用い経皮的に計測する。 (4)術中の計測:(3)と同様な方法で頸部郭清の術野を展開しSNを同定する。 (5)摘出標本の計測:摘出された郭清組織より分けたリンパ節を部位別に分類し、線量を計測する。 (6)病理結果との比較:腫瘍細胞の有無を病理組織的に診断し、これまでの計測結果と比較する。 この方法でこれまでにT1からT3でNOの舌扁平上皮癌13症例に対しSN生検を行い、全例でリンパ節を同定することができた(同定率100%)。SNは平均3.7個であった。このうち3例のSNに転移を認め頸部郭清を行ったが、SN以外のリンパ節には転移を認めなかった。 その他の10例のうち経過観察中に頸部リンパ節転移をきたした症例が2例あった。この結果から、リンパ節転移診断の正診率は84.6%(11/13)であった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 鹿野 真人, 松塚 崇: "Sentinel lymph node navigation surgery 4.手術への応用 10)口腔癌"カレントテラピー. 21巻7号. 689-692 (2003)
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[Publications] 松塚 崇, 鹿野 真人: "口腔癌における頸部リンパ節マッピング"日本臨床. 61巻. 375-378 (2003)