2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790970
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
森 文彦 旭川医科大学, 医学部, 講師 (90322916)
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Keywords | 糖尿病網膜症 / 黄斑浮腫 / 脈絡膜血流量 / OCT / SLO |
Research Abstract |
糖尿病黄斑浮腫における変視量、網膜厚、固視、暗点のM-CHARTS、OCT、SLO microperimetryによる検討 目的:糖尿病黄斑浮腫における変視量、網膜厚、固視の安定、暗点の有無の関係を検討した。 方法:糖尿病患者97例194眼を対象にM-CHARTSを行い、眼底検査を行った。糖尿病黄斑浮腫を認めた患者に対して、OCTにて網膜厚、SLO microperimetryにて固視の安定と暗点の有無を評価した。結果:194眼中22眼でM-CHARTSにて、変視を認め、その17眼(77.2%)に、糖尿病黄斑浮腫を認めた。また、194眼中23眼で糖尿病黄斑浮腫を認め、その17眼(73.9%)に、M-CHARTSで変視を認めた。変視量と網膜厚の間に有意な相関を認めなかった。変視量は固視安定群(n=11)で0.28±0.11°、固視不安定群(n=5)で0.34±0.11°と有意差を認めなかったが、網膜厚はそれぞれ290.5±90.7μm、492.2±51.7μmで有意差を認めた。また、同様に、変視量は暗点のある群(n=11)で0.33±0.09°、暗点のない群(n=5)で0.24±0.13°と有意差を認めなかったが、網膜厚はそれぞれ398.6±108.0μm、254.2±105.6μmで有意差を認めた。結論:糖尿病黄斑浮腫の74%に変視を認めることが明らかとなった。網膜厚と固視の安定及び暗点の有無は関係あるが、変視量はそれらと関係ないことが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Mori F, et al.: "Pulsatile Ocular Blood Flow is Unaffected in Type 2 Diabetes Mellitus"Japan Journal of Ophthalmology. 47. 621-622 (2003)
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[Publications] 森 文彦: "拍動性眼血流量および加齢黄斑変性における眼循環動態の変化"日本眼科学会雑誌. 107. 674-677 (2003)