2005 Fiscal Year Annual Research Report
スタチンのラット高酸素負荷眼内血管新生に対する影響
Project/Area Number |
15791005
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
竹中 康子 昭和大学, 医学部, 助手 (00307034)
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Keywords | 血管新生 / 眼 / ラット / HMG-CoA還元酵素阻害剤 / シンバスタチン / 高酸素 / 動物モデル / VEGF |
Research Abstract |
高酸素負荷網膜血管新生モデルの網膜硝子体VEGF濃度の経時変化と、シンバスタチン投与による影響: 網膜硝子体VEGF濃度(pg/mg protein、mean±SD)の経時変化を示す。サンプルは酸素終了後0、12、24、72、144時間にそれぞれ採取した。大気中で飼育した群では、いずれの時点でもベースラインと比較してVEGFの変動は認めなかったため、以下に酸素負荷群の結果を示す。 コントロールであるH_2O投与群(H_2O群)では、41.0±8.5(n=7)、223.7±39.1(n=7)、157.5±26.3(n=7)、177.8±17.3(n=8)、61.8±14.3(n=8)だった。低濃度(0.02mg/ml)シンバスタチン投与群(L-SV群、n=3)では、43.2±5.5、197.5±16.8、193.3±65.3、101.2±37.6、93.6±37.6だった。高濃度(0.2mg/ml)シンバスタチン投与群(H-SV群、n=3)では、27.0±6.0、113.0±7.2、177.0±67.4、100.3±39.3、92.4±44.0だった。 H_2O群での網膜VEGF濃度は、12時間と72時間にピークを持つ2峰性を示した。L-SV群では72時間で、H-SV群では12時間と72時間において、VEGF濃度は有意な低値を示した(p<0.05)。 平成15年度の結果とあわせて考えると、シンバスタチンの腹腔内投与により、酸素終了72時間後のVEGFの上昇は抑制されたものの、網膜血管新生の抑制には至らなかった。
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