2004 Fiscal Year Annual Research Report
加齢黄斑変性の機序の解明-脈絡膜血管新生における血管新生抑制因子の役割
Project/Area Number |
15791020
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
尾崎 弘明 福岡大学, 病院, 講師 (50309902)
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Keywords | 脈絡膜血管新生 / エフリン |
Research Abstract |
眼内血管新生疾患における血管新生調節因子エフリンの発現 眼内血管新生における血管新生促進因子と抑制因子のバランスによって制御されているが、近年、その調節因子としてEphrinが注目されている。Ephファミリーの中でEphB4が静脈の血管内皮細胞に発現し,そのリガンドであるephrinB2が動脈の内皮細胞に発現することから,動脈と静脈の発生的な差異が明らかになり,ephrin/Eph系が動静脈構築や血管新生において注目されるようになってきている。また胎生期には血管内皮細胞周囲の平滑筋にもephrinB2が強く発現し,ephrinB2陽性の動脈血管内皮細胞の分化,増殖を制御し血管成熟に働いていると推測されている。そのような生理的血管新生だけではなく病的血管新生においてもephrinB2が血管の萌芽を誘導すると示唆されている。 ヒト糖尿病網膜症、未熟児網膜症に対する硝子体手術の際に眼内の線維増殖膜を採取し、新鮮凍結切片ならびにパラフィン切片を作成した。抗EphrinB2抗体その受容体EphB2,EphB3,EphB4に対する抗体を用い、免疫組織染色を行いそれらの発現を検討した。 その結果、眼内血管新生を生じる糖尿病網膜症、未熟児網膜症の眼内の増殖膜においてエフリンとそのレセプターが新生血管の内皮細胞とその周囲の平滑筋アクチン陽性の間葉系細胞に発現していることが証明された。以上のことから、ephrin/Eph系が眼内血管新生の制御に関わっていることが示唆された。
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Research Products
(1 results)