2003 Fiscal Year Annual Research Report
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15791102
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
横田 広彰 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (90301366)
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Keywords | 歯頸部窩洞 / フロアブルレジン / コンポジットレジン / 咬合荷重 / サーマルサイクル / 辺縁漏洩 / 有限要素法 |
Research Abstract |
平成15度は主に辺縁漏洩試験を行なった。まず、解凍した牛歯唇側に浅いくさび型窩洞を形成した。次いで、2種の接着システム(セルフエッチングプライマーシステムとワンボトルアドヒーシブシステム)を用いて窩洞内を処理した後、3種のフロアブルレジンと(エリートフロー、メタフィルフロー、プロテクトライナーF)と1種のコンポジットレジン(クリアフィルAP-X)を用いて修復した。仕上げ研磨した牛歯のうち1/3は、超硬石膏を用いて窩洞の根尖側窩縁2mm下までチューブ内に包埋、固定した。唇側にガイドプレーンを形成した後、教室内に既設の荷重試験機にセットした後、異常な咬合を想定して切縁が0.5mm変位するような荷重を負荷した。次の1/3は、サーマルサイクル試験機を用いてサーマルストレス(5〜60℃,5,000回)を負荷した。残りの1/3はコントロールとして辺縁漏洩を評価した。フロアブルレジンの辺縁漏洩パターンは3種の間でも差がなかった。一方、フロアブルレジンとコンポジットレジンの間には、辺縁漏洩パターンに差が見られた。サーマルサイクル試験は、辺縁封鎖性を劣化させ、特にフロアブルレジンの辺縁漏洩はコンポジットレジンよりも大きかった。しかし、咬合荷重試験では、フロアブルレジンを充填したときほとんど辺縁漏洩が見られなかった。また、接着システムも変漏洩パターンに大きく影響していることがわかった。
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