2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15791113
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
須崎 明 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70329605)
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Keywords | ホワイトニング / 漂白 / 歯周病関連菌 / う蝕原因菌 |
Research Abstract |
ホワイトニングによる歯肉炎や歯周炎、う蝕への影響を検討する目的で歯肉溝内浸出液中のPorphyromonas gingivalis、Bacteroides forsythus、Actinobacillus actinomycetemcomitans、Prevotella intermediaの4種の歯周病関連菌をReal-Time PCR法を用いて、唾液中のStreputococus mutans、Streptococcus sobrinusの2種のう蝕原因菌を培養法を用いて定量し、それらの細菌数がホワイトニングによりどのように変化するかについて検討した。 愛知学院大学歯学部附属病院倫理委員会の規定に基づき(許可番号 第14号)本研究の研究目的、内容、個人情報の保護について事前にインフォームド・コンセントを行い、同意の得られた患者7名の協力を得てホワイトニング前、ホワイトニング(オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用)2週間後の歯肉溝内浸出液と唾液のサンプリングを行った。 この結果、ホワイトニングにより歯周病関連菌数は有意に減少する傾向が認められたが、う蝕原因菌については有意な変化は認められなかった。本年度はそれらの結果の一部を日本保存学会、米国歯科保存学会等で発表した。 来年度はさらにサンプル数を増加させ傾向を詳細に検討し、論文発表する予定である。また研究機関終了後も継続して、ホワイトニングにより歯周病関連菌数がどれくらいの期間減少しているのかについても検討していく予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 須崎明, 佐久間恵子, 高橋亨典, 千田彰: "DIAGNOdent^<TM>の臨床応用の可能性"日本歯科保存学雑誌. 47春季特別号(発表予定). (2004)
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[Publications] ドルゴルマー, ダバサンバ, 須崎明, 劉利恵, 千田彰他: "初期う蝕病変に対する結晶学的検討"日本歯科保存学雑誌. 47春季特別号(発表予定). (2004)
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[Publications] A.SUZAKI, A.SENDA, N.ARIMOTO, M.YAMADA: "Efficacy of Various Clinical Caries Diagnosis"Operative Dentistry(33rd Annual Meeting OFFICIAL PROGRAM). 28 (2004)
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[Publications] 須崎明, 河合利浩, 劉利恵, 柳原保, 千田彰, 原田崇: "ホワイトニングにおける色彩計の効果と問題点"日本歯科保存学雑誌. 46秋季特別号. 203 (2003)
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[Publications] 山根尚子, 須崎明, 桃沢匡, 村田公成, 有本憲弘, 千田彰他: "ナノフィラー含有コンポジットレジン表面の微細構造の観察"日本歯科保存学雑誌. 46秋季特別号. 80 (2003)