2004 Fiscal Year Annual Research Report
複合バイオメカニックスによるインプラントオーバーデンチャーのガイドラインの確立
Project/Area Number |
15791137
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
山縣 徹哉 昭和大学, 歯学部, 助手 (40317582)
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Keywords | インプラント / バイオメカニックス / オーバーデンチャー / 磁性アタッチメント |
Research Abstract |
インプラントオーバーデンチャーの予後は,アタッチメントの選択や周囲骨構造の状態,咬合力の大きさと方向に依存する.しかしながら日常臨床で頻繁にアタッチメントの選択を迫られているものの,未だ明確なエビデンスを持った選択基準に関する報告はない. 現在のインプラントオーバーデンチャーを用いた当科の臨床は,磁性アタッチメントを用いたキーパー鋳接型バーアタッチメントを多くの症例に適用し,良好な予後成績をおさめてきた.しかしそれらは,十分なエビデンスや理論的根拠があるとは必ずしも言えない.そこで,実際に使用しているキーパー鋳接型バーアタッチメント十症例の三次元幾何学解析をまず行った. 各種アタッチメント(ボール,クリップ・バー,磁性アタッチメント)に三次元幾何学,解析とインプラントオーバーデンチャーモデルシュミレーションを行うためにインプラント埋入模型を作成した.磁性アタッチメントの場合,上面形態がドーム型と逆ドーム型のものについてモデルシュミレーションにより,咬合時のオーバーデンチャーの回転方向と粘膜の変位量を力学解析した.顎提の部位による粘膜の被圧変異量やアタッチメントの凹面、凸面の直径などにより粘膜に負担できる咬合力の大きさが変わるため,できるだけ大きな咬合力を均等に負担できるような理想的な凹、凸面を計算した.その結果,ドーム型では最大支持効率を中心として均等に支持できるのに対し,逆ドーム型では集中することが明らかになった.
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Research Products
(4 results)