2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15791178
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
宮崎 晃亘 札幌医科大学, 医学部, 助手 (10305237)
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Keywords | 口腔癌 / 癌ワクチン療法 / CTL |
Research Abstract |
60歳女性の下顎歯肉癌患者および58歳男性の口峡咽頭癌患者の手術材料から癌細胞株POT1、POT2を新たに樹立した。POT1は高分化型扁平上癌細胞株(浸潤様式4D)、POT2は中分化型扁平上皮癌細胞株(浸潤様式4C)で、それぞれSCIDマウスの背部に皮下注射すると、同様の組織所見を示すことが確認された。 それぞれの患者末梢血からリンパ球を分離し、AIM-V培養液にて1晩培養後、付着系細胞と非付着系細胞に分離した。付着系細胞はGM-CSF1000U/ml, IL-4 1000U/ml 加AIM-V培養液で1週間培養し、非付着系は10%HS加AIM-V培養液で1週間培養した。その後、非付着系はCD8ビーズによりCD8+ T cellを分離し、MLPCを行った。MLTC当日と翌日は10%HS加AIM-V培養液で培養し、3日目以降はIL-2 50U/ml加AIM-V培養液にて次のMLPC前日まで培養した。MLTC前日は10%HS加AIM-V培養液で培養した。MLTCを4〜5回繰り返し行い、^<51>Cr release assayにより自家癌特異的傷害活性をもつCTL誘導を確認した。現在さらにCTLクローンを樹立して、POT1,POT2細胞株のcDNAライブラリーをスクリーニングして口腔扁平上皮癌抗原遺伝子を同定する予定である。 本研究の実施にあたっては倫理的な配慮を慎重にし、患者本人に研究目的・内容を十分に説明し、同意を得た。
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