2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15791207
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
黒田 晋吾 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40332796)
|
Keywords | 遺伝子導入 / マウス / 実験的歯の移動 / in situ hybridization |
Research Abstract |
マウス歯周組織における遺伝子導入法の検討 マウス歯周組織にHVJ-liposome法を用いて遺伝子導入を試み,その導入効果を検討するため,in vitroでの予備実験を行った.マウスから単離した未分化間葉系細胞にHVJ-liposome法を用いてLuciferase遺伝子を組み込んだplasmid DNAを遺伝子導入した.24時間後,ルミノメーターを用いて,ルシフェラーゼアッセイを行い,in vitroにおける遺伝子導入の至適条件を検索した. 予備実験としてマウスにおける実験的歯の移動の系を確立した.ワルド法を用いて上顎右側臼歯の移動を行いin situ hybridyzation法を用いてosteopontinの発現を解析し,TRAP染色を用いて破骨細胞の発現様相を経時的に観察した.(国外誌に発表予定) 次に,HVJ-liposome法を用いてin vivoでの遺伝子導入を試みた.β-galactosidase遺伝子(LacZ)を組み込んだPlasmid DNAとHVJ-liposomeを混合し.これをシリンジにより上顎右側第一臼歯近心の歯周組織に直接投与した.遺伝子導入1,3,5,7,14,28日後にマウスをパラホルムアルデヒドにて灌流固定し,上顎骨を摘出した.EDTAによる2週間の脱灰の後,クリオスタットにて凍結切片を作成しX-gal染色した.β-galactosidase遺伝子(LacZ)の発現様相を蛍光顕微鏡下で観察し,マウス歯槽骨における遺伝子導入の至適条件を検討した.今後,それらに条件設定を踏まえ,CSF-1,CTGFなどの歯牙移動促進因子を遺伝子導入させ,局所で発現させる予定である。
|
Research Products
(1 results)