2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15791207
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
黒田 晋吾 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40332796)
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Keywords | 遺伝子導入 / マウス / 実験的歯の移動 / in situ hybridization |
Research Abstract |
マウス歯周組織における遺伝子導入法の検討 前年度に確立した、歯間にエラスティックを挿入して歯を移動するワルド法の実験系は、短期間に強い矯正力が加わるため、歯周組織に発現する因子を長期的に観察するには不適であった。そこで緩徐で持続的な矯正力が加わる実験系を確立することを目的に、マウスの上顎切歯にニッケルチタンワイヤーを装着し、上顎臼歯を口蓋側に移動した。歯の移動から0、1、3,5、7、14、21及び28日間後に薄切切片を作成し、H-E染色及びTRAP染色を用いて、組織形態学的な解析を行った。またIn situ hybridyzation法を用いて,Collagen Type I, osteopontin及びosteocalsinの発現を経時的に解析した。その結果から2週間以上にわたって緩徐な矯正力が持続的に加わる、新たな実験系の確立に成功した。(国際誌に投稿準備中)現在、前年度に確立したHVJ-liposome法を用いた遺伝子導入の実験系を、この新しい歯の移動の実験系に応用し、in vivoでの遺伝子導入を試みている。CSF-1やCTGFなどの遺伝子を組み込んだplasmid DNAとHVJ-liposomeを混合し.これをマウスの上顎右側第一臼歯口蓋側の歯周組織に直接投与し、同時に実験的歯の移動を行った。歯の移動開始から1,3,5,7,14,28日後にマウスをパラホルムアルデヒドにて灌流固定した。摘出した上顎骨において、導入した遺伝子の発現状況をin situ hybridization法を用いて観察し、遺伝子導入の成果を検討している。また、これらの内容の一部はすでに国際誌に発表した(Journal of Bone and Mineral Metabolis,2005)。
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Research Products
(6 results)