2003 Fiscal Year Annual Research Report
小児口腔におけるミュータンス菌の分布様式と齲蝕発症リスクの解明
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15791210
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
曽田 芳子 広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (50335684)
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Keywords | PCR / 齲蝕 / S. mutans / S. sobrinus / 小児 |
Research Abstract |
本研究は、PCR法を用いて口腔内の齲蝕の主な原因菌であるmutans streptococci(S. mutansおよびS. sobrinus)の検出を行い,それらの菌の分布様相と齲蝕罹患状態との関係について検討した。 対象は本研究に際し,保護者から同意が得られた本学歯学部附属病院小児歯科を受診した3〜6歳の小児93名である。 1.mutans streptococciの分布状態は,S. mutansおよびS. sobrinusの検出率はそれぞれ69.8%,59.2%であった。S. mutansのみを有していた小児は25.7%,S. sobrinusのみを有していた小児が15.1%であった。また,S. mutansおよびS. sobrinus共に検出されたのは44.1%で,15.1%はいずれの菌も検出されなかった。 2.S. mutansのみ検出された小児およびS. mutans, S. sobrinus両菌共に検出された小児のdmftを比較すると,両菌を有する群の方がdmftは有意に高い値を示した(P<0.01)。 3.全体の19.4%(18名)はcaries freeであった。しかしながら,3名にS. mutansのみが検出され,6名にS. sobrinusのみが検出され,1名に両菌共に検出され,8名にはいずれの菌も検出されなかった。
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