2003 Fiscal Year Annual Research Report
職務感染事故発生と防止における看護職者の認識に関する研究
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15791278
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
城戸口 親史 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (20317069)
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Keywords | 職務感染予防 / 針刺し事故 / 現任教育 |
Research Abstract |
平成15年8月に,米国UCLAメディカルセンターを訪問し,職務感染事故発生防止に関する取組みを調査した.病棟マネージャーとの意見交換では,病院における職員教育として,電子媒体を活用した自己学習のできる環境の提供がなされていた.また,情報の提供は電子メールを活用し,すべての看護師に配信されていた.また、病棟マネージャーは、病棟でのケア実施状況をみて看護師の学習状況の確認し,必要時には個別指導を行う役割を担っていた。病院全体の取組みでは,病院就職時だけでなく,毎年の教育部門での教育,自己学習の機会の提供など現任教育に重点をおいていた.看護職者との意見交換から,各ケアを行う時には必ずStandard Precautionsを遵守し,感染予防行為を行いつつ看護を実践し,感染防護用品の使用は必要な行動として身に付いていることがわかった。また,直ぐに手洗いや防護用品が使用できるよう,施設内の環境を整えていることが明らかになった。 UCLAメディカルセンターの現状から看護師の職務感染を含めた感染予防に対する意識は高いといえ,日本の看護師の職務感染予防に対する意識が違うことが考えられた.そこで,1類感染症受け入れ病院であり,感染管理認定看護師のいる病院を選定し,看護師の職務感染に関する考えを調査した.職務感染については,看護師が遭遇する機会が多いと予測される注射針の針刺し事故とした.そして,針刺し事故経験時の感染予防行動とそのときの気持ち,事故経験後の行動と気持ちの変化,学習の機会などを面接内容とした.調査は,平成16年3月に行い,計11人の看護師に面接調査を実施した.面接した内容については,現在分析中である.
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