2005 Fiscal Year Annual Research Report
大学看護学教育における情報リテラシー教育方法の開発と評価
Project/Area Number |
15791279
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
佐藤 智子 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (10336662)
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Keywords | ICT / Web / 看護教育 / 学習効果評価 / 基礎看護技術 / 情報活用能力 / 情報教育 / 排泄ケア |
Research Abstract |
本研究では、基礎看護学教育の課外プログラムによる、(1)基礎的な情報リテラシーの反復体験による習得、(2)基礎看護学の補完的・発展的学習支援、(3)グループ活動やWeb上での交流による意思決定・問題解決能力や人間関係スキルの育成、の3点を目指した。 平成17年度は、前年度に続き「排泄の援助」に絞って課外プログラムの運用を行い、前述の(1)〜(3)に沿ってプログラム内容・方法を評価した。単元の特性(援助に迅速さが要求されること、心理的配慮と確実な技術が不可欠であること)に対して、学習を情意領域・認知領域からも深めることを狙った。プログラムはA.個人作業課題(A1.実習体験レポート(Word)、A2.グループ発表成果について意見交換(Web上の電子掲示板))とB.グループ作業課題(B1.全員の体験レポートのまとめ(Word)、B2.アンケート結果のまとめ(WordとExcel)、B3.調べ学習の結果レポート(Word))で構成した。 ほとんどの学生はパソコンを持っていたが、課題作業の観察から、所有パソコンで利用可能な記憶メディアの違いなどによってグループ作業が能率的に進まないこと、全員の情報リテラシー向上につながりにくいことがわかった。(1)の情報活用能力育成のためには個人作業が有効である。 (2)では、アンケートから自分たちの生活における排泄を見つめ直すこと、アンケート結果や実習で体験した排泄ケアについて電子掲示板で意見交換することが、これまでにはなかった学習成果として学生・教員から評価された。しかし、アンケート、電子掲示板利用とも1回のみの体験となったため、(3)で成果を期待できなかった。電子掲示板利用は学生への負担感も少なかったためさらに活用できる可能性がある。 プログラム運用・管理にあたっては情報セキュリティ対策に時間・金のコストがかかるため、利用手段を限定して高頻度で活用するのが妥当と思われた。
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