2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15791315
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
斉本 美津子 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (60347383)
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Keywords | 10代の母親 / 母子関係 / 母子相互作用 |
Research Abstract |
本研究の目的は、10代の母親の母子関係の特徴を明らかにすることである。以下、現在までの調査状況を報告する。 1.対象 1)10代の母親9名(内2名は8ヶ月以降追跡不可能) 2)対照群の母親6名(内1名は8ヶ月以降追跡不可能) 2.方法 産後、4.8ヶ月に家庭訪問を実施。母子相互作用を観察方法として、食事場面のVTR撮影をあらかじめ依頼をしておいた。家庭訪問時、VTRと自記式質問紙の回収、児の身体計測及びJPDQを使用した発達検査を行った。なお、自記式質問紙には大日向の母親役割に関する質問紙及び花沢の愛着スケールが含まれている。 3.結果 対象者の平均年齢は、10代の母親は17.25歳、対照群は、28.3歳であった。回収されたVTRは、NCAST Feeding Scaleを使用し、点数化した。観察値の一致率は、NCAST Trainerと行った。その結果、一致率は90%以上であったため、データの信頼性は高いと判断された(平成15年9月)。4ヶ月時点における母子相互作用の得点は、88点満点中、10代の母親7名の場合、62.5点。対照群5名の場合、75.1点であった。 4.調査中の課題と検討事項 1)10代の母親達にとって、愛着スケールの言葉の意味がわかりにくいとのことから、質問紙の記入の際、わかりにくい言葉の意味については説明し、記入してもらう。 2)10代の母親は、転居などの都合により連絡が取れなくなることがある。したがって、連絡先の確認をするとともに、対象者を増やすこととした。 5.今後の方針 1)現在継続している対象者については、12ヶ月まで追跡調査を行っていく。 2)新しい対象者の確保。 3)観察値の数値化及び質問紙の統計処理を行う。
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