2003 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠初期から育児期における女性を中心とした家族へのサポートシステムに関する研究
Project/Area Number |
15791322
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
松枝 睦美 高知女子大学, 看護学部, 講師 (30347653)
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Keywords | サポート / 家族 / 身体的変化 / 精神的変化 / 縦断的調査 / 妊娠期 / 産褥期 |
Research Abstract |
平成15年度は、A県A市在住の夫婦に対して研究の説明を行い、同意を得られた夫婦にアンケート調査を開始した。現在、妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期のアンケート調査と分娩後の面接調査、産褥1ヶ月までのアンケート調査が終了している。アンケートの調査結果の平均値と各設問の段階別パーセンテージ算出を実施した。また、自由記載から得られたデータについては、KJ法で分類している。 調査結果から、妊娠中の身体的状況と精神的状況の変化について全対象による結果は、身体状況は、妊娠初期に得点が低下し、妊娠中期に上昇、妊娠後期から産褥1ヶ月は低下する変化を認めた。精神的状況は、変化はあるものの特徴的ではなかった。分類別にみると、初産婦と経産婦で相違があること、夫のサポート体制による心理的状況の相違が示唆されており、さらに分散分析で統計処理を実施する。自由記述では、ネガティブな記述とポジティブな記述に分類し、身体的状況と心理的状況、現在のサポートの有無、受けているサポートの内容について分析を実施している。 今回のアンケート調査のなかで喫煙行動について調査項目を設けており、分析を行った。育児期の女性は生活満足度は低下し、ストレス度が上昇すること、育児サポートの少ない喫煙女性は禁煙が困難であることが理解できた。この結果は高知女子大学紀要看護学部編に投稿し、すでに掲載されている。また、平成16年6月までの調査結果は、日本看護科学学会第24回学術集会にて発表予定である。
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Research Products
(1 results)