2004 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠初期から育児期における女性を中心とした家族へのサポートシステムに関する研究
Project/Area Number |
15791322
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
松枝 睦美 高知女子大学, 看護学部, 講師 (30347653)
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Keywords | サポート / 家族 / 身体的変化 / 精神的変化 / 縦断的調査 / 妊娠期 / 産褥期 |
Research Abstract |
前年度より引き続き、継続調査に承諾を得ている40名を対象とした。倫理的配慮として,対象者には調査の依頼・説明を文書で説明し同意を得た。また、プライバシーの保持、データは個人が特定されない形で扱うこと、研究参加への辞退はいつでも可能であること等を保証した。 アンケート調査は、身体状況(体調、睡眠、気分)、支援内容・要望(精神的、経済的、家事等、情報、交流)、支援者(家族、友人、育児経験者、医療関係者)に関する質問項目で妊娠初期から産後12ヵ月の6時点(2年間)の調査が終了した。面接調査は、面接に承諾をえられた対象者に、妊娠期と産褥期の不安とコンフィデンスの視点にそって作成したインタビューガイドを用いて面接行った。 調査結果から、妊娠初期から産後12ヵ月における身体状況は、有意の変化を認めた(p<0.05)。体調では妊娠初期、睡眠では産後1ヵ月で低下していた。経産婦では、初産婦に比べ体調と睡眠状況が低下していた。初産婦のほとんどが産後1ヵ月に、悲しい気持ちや不安を感じていた。経過を通して求める支援は、精神的サポートであった。そして家事等のサポートは妊娠初期と産後1ヵ月で受けたい支援であった。初産婦は、産後6ヵ月から交流の場を求める傾向であった。精神的支援者は夫であり、実母は産後1ヵ月に手段的支援を求めたい対象であった。面接調査結果から、何らかのサポートを得ている、自分の気持ちを受容している支援者がいる場合、育児に対して肯定的な感情を抱く局面がみられた。妊産褥婦への支援において、精神的サポートや夫の支援は経過を通じて要望が高かった。特に、初産婦よりも身体状況の悪い経産婦に対して手段的サポートが必要であった。初産婦では、産後1ヵ月では感情障害への支援が重要であり、その後、社会的支援への配慮が必要であることが明らかとなった。以上の調査結果は、日本看護科学学会第24回学術集会にて発表した。
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Research Products
(2 results)