2003 Fiscal Year Annual Research Report
育児不安の軽減を図るための集団による保健活動の効果に関する検討
Project/Area Number |
15791334
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
沼田 加代 群馬大学, 医学部, 助手 (40344931)
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Keywords | 育児不安 / 育児グループ / 育児支援 / 自主活動 |
Research Abstract |
母親の育児不安の内容と育児不安の軽減を図るために実施される集団による保健活動の効果を明らかにすることを目的に、集団による保健活動を知識伝達型(育児に関する知識を伝えることを主体とした活動)と自主発生型(母親同士の仲間作りを主体とした活動)とに分類し予備調査を行った。予備調査は、群馬県M市の集団による保健活動参加者に、半構成的面接を実施した。面接は、研究の主旨および倫理的配慮を説明し、母親の同意を得た上で実施した。調査期間は、平成15年9月から平成16年1月までである。対象は、知識伝達型と自主発生型それぞれ8名であり、母親の年齢は28〜38歳、参加対象の子どもの年齢は6ヶ月〜5歳であった。 結果、育児不安の内容は、「不安だらけ」「これでいいのかと思う」「できないことがあると不安」「マニュァル通りにいかない」が抽出された。知識伝達型と自主発生型とに分類し分析を行ったところ、集団による保健活動のメリットについては、知識伝達型は「遊びを覚えられる」「身体を動かすことができる」が抽出され、自主発生型は「ストレスが発散できる」、「作り物ができ、楽しい」が抽出された。他の母親との交流状況については、知識伝達型は「子どもが楽しめればいいと思い、他の母親とは交流していない」が抽出され、自主発生型は「情報交換ができる」「同じ境遇の仲間ができる」が抽出された。保健師などの専門職との関わり状況については、知識伝達型は「情報がもらえる」「細かい相談ができる」が抽出され、自主発生型は専門職との関わりはない。これらから、知識伝達型は、保健師などの専門職との相談の場を求めて、自主発生型は、母親同士の交流をはかりながら自分たちの創作活動をする場を求めていたといえる。 次年度は、本年度の結果をふまえた質問紙を用いて、育児不安の内容とその軽減を図るための集団による保健活動の効果を客観的に明らかにする。
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