2003 Fiscal Year Annual Research Report
介護支援専門員のケアマネジメント能力向上のための学習ニーズに関する研究
Project/Area Number |
15791338
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
杉田 由加里 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助手 (50344974)
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Keywords | 介護支援専門員 / ケアマネジャー / 介護保険 / ケアマネジメント / ケアマネジメントリーダー / 在宅介護支援センター / 学習ニーズ / 評価 |
Research Abstract |
本研究の目的は、自立支援をサポートする専門職としての役割認知と学習ニーズを介護支援専門員と支援する行政担当者双方から明らかにし、行政において実施されている教育支援の方向性を導き出すことである。そこで15年度は、文献、図書、ホームページや先進地域の介護支援専門員への支援に関わる担当者へのヒアリングにより介護支援専門員の学習ニーズをどのように捉えているか明らかにした。 1 医学中央雑誌(Web版)で、「介護支援専門員」×「学習ニーズ」で検索する(10年間)と0件であり、まだ研究の途上であることが伺える。また、「ケアマネジメント」×「評価」についての検索(10年間)では86件が選択された。大きく3つの評価指標が開発されており、利用者や家族、ケアマネジャー双方から見る方法、ケアマネジメントの過程の質評価、アウトカム評価、ケアマネジメントの基盤となる構造面からみた評価方法、また、理学療法士、作業療法士、訪問看護職という職種による自己評価の特徴が研究されており、自己評価能力向上を支援するものだった。 2 先進地域への情報収集の前にまず、実務及び現任研修を担当している県担当者へ情報収集し、県内でも保険者により支援体制に違いがあることを確認した。兵庫県K市(人口約5万人)や東京都I市(人口約7万人)においては基幹型在宅介護支援センターが中心となり、対応に苦慮する事例へ同行訪問をするなどきめ細かに支援していた。また千葉県C市(人口約8万人)では、サービス事業者や介護支援専門員への研修会を市主導で開いており、介護支援専門員の任意の団体の立ち上げも支援していた。東京都I区では、理学療法士等の同行訪問により技術支援をしていた。学習ニーズを捉えるというより情報提供、技術支援、専門職としての自立の支援をしている現状であることが推察された。
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