2004 Fiscal Year Annual Research Report
介護支援専門員のケアマネジメント能力向上のための学習ニーズに関する研究
Project/Area Number |
15791338
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
杉田 由加里 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助手 (50344974)
|
Keywords | 介護支援専門員 / ケアマネジャー / 介護保険 / ケアマネジメント / ケアマネジメントリーダー / 在宅介護支援センター / 学習ニーズ / 評価 |
Research Abstract |
本研究の目的は、自立支援をサポートする専門職として位置づけられている介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割認知と学習ニーズを、ケアマネジャーと支援する行政担当者の双方から明らかにし、行政が実施する教育支援の方向性を導き出すことである。16年度は、居宅介護支援事業所のケアマネジャーを対象として介護保険制度における役割認知と、ケアマネジメントの自己評価および学習ニーズに関して面接調査を実施した。また、利用者の生活の場の移行にともなうケアニーズをアセスメントし、援助するための知識基盤となる生活リズム調整について検討した。 1.千葉県内で基幹型在宅介護支援センターを有する3市において、看護職、福祉職各1名ずつに面接調査を実施した。ケアマネジャーは、ケアチームがうまく動いていくための調整役であり、給付適正のための介護保険の守り役であり、行政へ現状を伝える役割があると認知していた。一方、行政主導の事例検討会に参加している人もいたが、日頃のケアマネジメントを振り返る機会が少なく、長期に関わってくれるスーパーバイザー的支援の必要性を感じていた。 2.看護職、介護職向けのテキストのうち、生活リズム調整に関し、記載のあった20冊(1980-2003年)を検討した。睡眠に焦点をあて、生活リズムの乱れが不眠の原因という捉え方から、日常生活と同義的に生活リズムを重視した捉え方、さらに高齢者と家族を含めた生活リズムという捉え方に、年代とともに変化していた。看護職のテキストでは、健康な高齢者への援助及び健康障害をもった人への援助という視点から援助を捉えており、介護職のテキストでは、日常生活そのものへの援助というように視点の違いがみられた。生活リズムが乱れた要介護高齢者への援助方法については、記述が少なく、介護予防の観点からも、生活リズムの乱れやすい高齢者のケアマネジメントについて教育支援が必要と考えられた。
|
Research Products
(1 results)