2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15791359
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
森田 智子 北海道医療大学, 看護福祉学部・地域保険看護講座, 助手 (50331202)
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Keywords | 定年退職 / 生活習慣 / 縦断研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は定年退職前後の時期に焦点をあて定年退職前の生活習慣がどのように変化するか縦断的に明らかにすることを目的としている。初年度である平成15年度は、定年退職直前の生活習慣の実態を把握することを試みた。方法は地方公務員向け定年退職前セミナーの参加者657人に研究者が調査の趣旨を説明したうえで調査票を配布し、同意が得られた325人から回収した。そのうち、平成16年度3月に定年退職する58歳〜60歳の男女176名のデータを基に生活習慣(食事、運動、喫煙、飲酒、休養)、健康度自己評価、退職後の心配事・退職後に向けての準備、基本属性について単純集計を行った。結果は以下のとおりである。 1.性別は男性が142人(80.7%)であった。職業は専門的・技術的職業93人(46.8%)、管理的職業49人(28.3%)、事務従事者29人(16.8%)、その他14人(8.1%)であった。仕事の活動量は「ほとんど座ってする仕事であり、あまり歩かない」が全体の73.3%であった。 2.食生活では「朝食」「野菜」「穀類」を毎日食べる者が約70〜80%以上であった。いつも心がけている内容では「食事の時間を決めて食べる」が62.1%で最も多かった。 3.運動では「している」は62.9%であり、中でもウォーキングを実施している者が多かった。頻度は「1〜2回/週」、時間は1時間以上実施している者が多かった。 4.喫煙では「煙草を吸う」者は31.0%と少なく、「吸わない・やめた」者は69・0%と多かった。 5.飲酒では「お酒を飲む」者は75.6%であり、中でも2日間の休肝日を設けている者は60%、「1〜3合未満/日」が91.5%で最も多かった。 6.休養では1日の睡眠時間が7時間以上の者は56.8%であったが、「気持ちよく目覚める」者は31.3%と少なかった。 7.健康度自己評価は「まあまあ健康である」が73.0%と最も多かった。 8.退職後の心配事がある者は79.5%でその内容は「収入の減少」が最も多かった。退職に向けての準備は「体力および健康の維持・増進」(70.5%)が最も多かった。 今後さらに定年退職後の生活習慣について調査を行い、その変化を縦断的に分析を進めていく。
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