2003 Fiscal Year Annual Research Report
高齢糖尿病者の自己効力感と食事療法の順守との関係における地域格差の検討
Project/Area Number |
15791363
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
水野 静枝 香川大学, 医学部, 助手 (20342222)
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Keywords | 高齢糖尿病者 / 自己効力感 / 食事療法 / 農村部居住 / 都市部居住 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、都市部居住高齢糖尿病者と農村部居住高齢糖尿病者の自己効力感と食事療法の順守との関係の地域比較を行うことである。 平成15年度の研究実施計画の目的は、香川県在住の高齢糖尿病者の自己効力感と食事療法の順守に関する実態調査を行うことであった。対象は、糖尿病専門外来に通院中の2型糖尿病と診断された65歳以上の男女であった。データ収集は、対象者に文書と口頭で研究の趣旨を説明し、同意を得たうえで面接によるアンケート調査を行った。アンケート内容は、自己効力感、指示カロリーに対する摂取カロリー比(食事療法順守の指標)、日常生活活動能力、抑うつ傾向、対象者の基本的属性であった。 今年度の実施結果は、高齢糖尿病者25名(男性13名、女性12名)からデータが得られた。対象者の平均年齢は、70.96±5.27歳であった。調査日から6ヶ月を遡って得られたヘモグロビンA1cの平均は、7.57±1.51mg/dlであり、BMIは、24.36±3.03であった。自己効力感は、疾患に対する対処行動の積極性得点は平均44.36±2.85、健康に対する統制感得点は29.84±3.52であった。摂取カロリーは、1296〜2189kcalであり、平均1449.35±455.32kcalであった。 現在、都市部居住高齢糖尿病と農村部居住高齢糖尿病者との比較には、農村部居住高齢糖尿病者数が不足しているため引き続きアンケート調査を実施している。農村部居住高齢糖尿病者数が目標数である約100例に達し次第、都市部・農村部居住の高齢糖尿病者の自己効力感と食事療法の順守との関係について地域格差の比較検討を行う。
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