2003 Fiscal Year Annual Research Report
共用試験正式実験に向けての医歯学教育システム開発と学習到達度評価法確立の調査研究
Project/Area Number |
15800004
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
奈良 信雄 東京医科歯科大学, 医歯学教育システム研究センター, 教授 (00142258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 宣彦 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (50056850)
福田 康一郎 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (10009649)
福島 統 東京慈恵会医科大学, 医学部, 客員教授 (60173332)
江藤 一洋 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30014161)
小口 春久 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30124689)
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Keywords | 医学教育 / 歯学教育 / 共用試験 / CBT / OSCE / モデル・コア・カリキュラム |
Research Abstract |
1.教育システム開発に関する研究 平成15年度は、いくつかの医学部・歯学部において実際に行われている教育カリキュラム、シラバスを収集し、モデル・コア・カリキュラムの普及度、および実際の教育の実情を調査した。これらの解析に基づき、より効果的な教育システムの開発に向けて検討した。 2.学習到達度評価システムの開発 医学部・歯学部教育で重要な位置を占めるものに臨床実習がある。臨床実習が効果的に行われるためには、学生が十分な知識・技能・態度を身につけておくことが必要である。これらの学習到達度を評価するために、知識の評価にはCBT(computer-based testing)が、技能・態度の評価にはOSCE(objective structured clinical examination)が行われる。 CBTについては、試験システムを構築し、適正な問題の作成を行い、さらに受験後に問題の適性度についての評価を行った。これらの評価に基づき、平成17年度からの正式実施に備える。 OSCEについては、適正なOSCEの確立を目指すために、平成15年度の研究では、評価項目、評価法の検討を行った。また、評価者間での評価の相違があるかどうかを検討し、より公正な標準化された評価法の確立を検討した。 さらに、OSCE評価するための評価者をトレーニングすることを目的として、人体のシミュレータを備えたスキルス・ラボを設置し、実技トレーニングを開始した。スキルス・ラボでは、評価者のトレーニングだけでなく、学生の実技指導にも有益であり、そのための指導法についての検討も行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 奈良信雄, 仁田善雄, 石田達樹, 福島統, 後藤英司, 斎藤宣彦, 福田康一郎, 高久史麻呂, 佐藤達夫: "医科臨床実習開始前共用試験CBT問題作成における課題"医学教育. 34巻5号. 335-341 (2003)
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[Publications] 福島 統: "臨床実習開始前の共用試験-医学部・歯学部での教育化以前の取り組み"大学時報. 293巻. 78-81 (2003)
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[Publications] 森尾郁子, 鶴田潤, 江藤一洋: "(モデル・コア・カリキュラム)歯学教育モデル・コア・カリキュラム-その意義と課題-"日本歯科医学教育学会雑誌. 18巻1号. 43-46 (2003)
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[Publications] 森尾郁子, 江藤一洋: "歯学教育改革-標準化から個性化へ-"日本歯科医学教育学会雑誌. 19巻1号. 12-18 (2003)
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[Publications] 瀧口徹, 小口春久, 久光久: "米国における歯科医師数と国家試験の現状(1)"日本歯科評論. 64巻2号. 157-163 (2003)