2016 Fiscal Year Annual Research Report
Towards improving agricultre and rural economies of the Central Dry Zone, Myanmar: A Study on palm tenancy and jaggery marketing
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15F15095
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 幸一 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (80272441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HNIN YU LWIN 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-10-09 – 2018-03-31
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Keywords | ミャンマー / パトロン=クライアント関係 / 農村金融 / ヤシ砂糖 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度には、大きく2つのことを成し遂げた。 第1に、中央乾燥地の調査村を事例にした、ヤシ砂糖生産に従事する小作人とヤシ砂糖の仲買人の間の金融を介したパトロン=クライアント関係について論文を執筆し、それをもとに、オーストラリア国立大学で開催された国際学会(2017 Myanmar Update)報告をしたこと。 第2に、中央乾燥地の調査村での事例分析との関連で、エーヤーワディ・デルタ地域における調査村で、稲作農家とそこに雇われて働く土地なし労働者との間の信用関係、すなわち賃金の前渡し慣行に基づくある種のパトロン=クライアント関係について補足調査を実施し、必要データがすべてそろったところで、論文の執筆を開始したことである。 外国人特別研究員のHnin Yu Lwinは、2017年9月末で任期を終了し帰国予定であるが、今後帰国までに、上記第1については論文をブラッシュ・アップし、英文校閲をかけてから査読付きの学術雑誌論文として投稿すること、第2についても論文ドラフトを執筆し、学会等の機会を見つけて発表してコメントを得、論文として完成させるところまで終えたい意向である。これまでの作業で、そのための準備が順調に進んだということができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中央乾燥地の調査村における、ヤシ砂糖生産を行う小作人とヤシ砂糖の仲買人とのパトロン=クライアント関係に焦点を当てた論文は質の高い論文に仕上がってきており、まもなく一流の査読付き学術雑誌論文として投稿ができる状況まで進んだ。 また、それとの関連で、同様の問題の把握・検討が、補足調査を通じて、デルタの稲作村でも終え、論文執筆に取り掛かるところまで順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
大東文化大学にて開催される「ビルマ研究会」において、ヤシ砂糖生産に従事する小作人とその仲買人のパトロン=クライアント関係についての研究報告を行う(4月15日にすでに実施済み)。その後、ブラッシュ・アップをして、形式を整え、英文校閲にかけた上で、査読付き学術雑誌論文として投稿を行う。 また、デルタ稲作村の事例についても、論文ドラフトの執筆を進め、機会を見つけて学会等で研究報告をし、論文としての完成まで持っていく。
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Research Products
(1 results)