2016 Fiscal Year Annual Research Report
コンテンツツーリズムを通した北海道の地域振興に関する比較研究
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15F15308
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山村 高淑 北海道大学, 観光学高等研究センター, 教授 (60351376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SABRE CLOTHILDE 北海道大学, 観光学高等研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-11-09 – 2018-03-31
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Keywords | 地域振興 / コンテンツツーリズム / 北海道 / フランス / contents tourism / tourism imaginary |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、北海道におけるコンテンツツーリズム目的地の成立プロセスの特性を、複数事例の比較から明らかにしたうえで、北海道におけるコンテンツツーリズムを通した地域振興の可能性と課題について考察することである。こうした目的に基づき、平成28年度は、北海道内における主要なコンテンツツーリズム目的地(札幌市、小樽市、洞爺湖町、浜中町など)において、フィールドワークを実施し、地域資源プロデューサー、旅行者に対するヒアリング調査を実施するとともに、道内外において関連するコンテンツの製作者・プロデューサーへのヒアリングも併せて実施することで、道内当該地域のコンテンツツーリズム目的地としての成立経緯を明らかにする作業を行った。また、東京(秋葉原)における外国人旅行者へのアンケート調査や、フランスでの日本イベント参加者へのヒアリング調査等も実施し、日本のポップカルチャーコンテンツを通して日本および北海道のイメージがどのように形成され、旅行動機を生んでいるのかについても、分析を行った。これら研究成果を基に、The European Association for Japanese Studies second conference in Japanといった国際学会で口頭発表を行ったり、International Journal of Contents Tourismといった学術雑誌へ投稿を行ったりした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は、研究成果に基づき、国際学会等で積極的に発表を行い、一定の成果を収めることができた。文献調査、アンケート調査、現地調査についても、概ね順調に進展している。なお、コンテンツ製作者に対する調査が若干遅れ気味であるため、次年度は同調査を積極的に推進する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
若干遅れ気味であるコンテンツ製作者に対する調査を積極的に推進する。 今後も継続して、地域資源プロデューサー、旅行者、コンテンツプロデューサーに対するヒアリング調査を実施し、とりわけキーパーソンへの重点的なヒアリングを行うことで、データの充実を図りたい。また、北海道内自治体の行政担当者や国内外の旅行会社に対し、ポップカルチャーコンテンツのインバウンド誘致に果たす役割、観光振興と地域振興が抱える課題について聞き取り調査を行う予定である。以上を踏まえ、コンテンツツーリズムを通した北海道へのインバウンド誘致ならびに地域振興の可能性と課題について総合的な考察を行う。これら研究成果については、引き続き、学会等での口頭発表、学術雑誌への投稿などを通して、公開していくことを目指す。
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Research Products
(6 results)