2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of tunable aptamers derived from natural riboswitches for making genetic control devices
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15F15345
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
杉本 直己 甲南大学, 先端生命工学研究所, 教授 (60206430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RODE AMBADAS 甲南大学, 先端生命工学研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-11-09 – 2018-03-31
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Keywords | 分子クラウディング / RNA / 高次構造 / 相互作用 / エンタルピー / エントロピー / 翻訳抑制 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、天然に存在する遺伝子の発現調節に関わるRNAを研究対象とし、特定の分子との相互作用に伴うRNAの構造変化や、相互作用における物理化学的なパラメータ(結合親和性、結合速度定数、解離速度定数など)を定量的に解析する。平成29年度は、以下の2つの研究課題を中心に進めた。 (1)分子クラウディング環境下におけるFMNリボスイッチとFMNとの相互作用解析 F. nucleatumに由来するFMNリボスイッチのアプタマードメイン(FMNアプタマー)をin vitroで転写合成し、細胞内環境を模倣した分子クラウディング環境下において、FMNとの相互作用における物理化学的なパラメータを種々の実験手法を用いて解析した。その結果、分子クラウディング環境下でのFMNアプタマーとFMNとの相互作用は、induced fitタイプの相互作用様式を示し、希薄溶液条件下での相互作用様式とは大きく異なることが示唆された。 (2)細胞内におけるRNA四重鎖構造の形成と翻訳反応への影響を評価する新手法の開発 mRNA上での四重鎖構造の形成が翻訳反応に及ぼす影響を評価するために、2種類のタンパク質が同一mRNAから翻訳されるレポーター遺伝子を設計した。本研究では、二次構造と四重鎖構造を競合して形成し得る癌遺伝子mRNAの5′非翻訳領域に由来する配列を用いて評価を行った。その結果、二次構造と四重鎖構造とが競合する配列の場合には、二次構造が有意に形成されることで、四重鎖構造を介した翻訳反応の抑制が現れてこない可能性が示された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)