2016 Fiscal Year Annual Research Report
多機能型ワクチンプラットフォームを基盤としたマラリアワクチンの開発研究
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15F15415
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
吉田 栄人 金沢大学, 薬学系, 教授 (10296121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ALAM ASRAR 金沢大学, 薬学系, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-11-09 – 2018-03-31
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Keywords | マラリア / ワクチン / 感染防御 / 伝播阻止 |
Outline of Annual Research Achievements |
熱帯熱マラリア感染防御ー伝播阻止両機能を搭載したコンポーネントーDNAハイブリッド型BDESワクチンを構築し、in vitro機能解析およびin vivoワクチン効果解析を行い、下記の成果を得た。 (1) Pfs25-PfCSP融合型BDESワクチンを作製し、ウイルス粒子上にこの融合タンパクが発現・提示されていることをウエスタンブロッティングで確認した。 (2) BDESの特長である哺乳類細胞へのtransduction効率を間接蛍光抗体法により確認した。膜非透過条件でも強いシグナルが細胞膜に検出されたことから、効率よく膜表面にPfs25-PfCSP融合型タンパクが提示されていることが明らかとなった。 (3) マウスへの接種実験を行い、細胞性免疫についてはELISPOT法でPfCSPペプチド特異的なIFN-g産生細胞の存在が確認され、液性免疫についてはELISA法により抗PfCSP, 抗Pfs25抗体産生が確認された。 (4) 免疫マウスにPfs25-PfCSP double chimeric transgenic parasitesをチャレンジ感染させ、その感染防御効果を検証中である(現地点で継続中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
熱帯熱マラリア感染防御ー伝播阻止両機能を搭載したコンポーネントーDNAハイブリッド型BDESワクチンの動物接種実験および伝播阻止実験を実施し、効果的ワクチンであることを見出した。
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Strategy for Future Research Activity |
熱帯熱マラリア感染防御ー伝播阻止両機能を搭載したコンポーネントーDNAハイブリッド型BDESワクチンの動物接種実験を再度実施して、データの再現性を検証する。またBDESワクチンに加え、アデノウイルスワクチンも作製し、2つのワクチンを用いたHeterologous prime-boost免疫法をによる感染防御効果を調べ、臨床応用への可能性を探る。
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