2015 Fiscal Year Annual Research Report
GISを用いた北陸地方縄文時代遺跡のデータベース構築と分析
Project/Area Number |
15H00032
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Research Institution | 能登町教育委員会事務局 |
Principal Investigator |
新出 直典 能登町教育委員会事務局, 主査(学芸員)
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Project Period (FY) |
2015
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Keywords | GIS / 縄文時代 / 遺跡データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 遺跡データベース 既刊の調査報告書・市町村史等に基づいて、北陸地方(石川県・富山県)の縄文時代遺跡のデータベースを作成した。遺跡データベースの対象としたものは遺構を検出した遺跡だけではなく、包含層出土資料や表採資料など縄文時代の遺構・遺物が確認できる遺跡とし、平成26年度末までの時点において把握可能であった950遺跡のデータを用いた。遺跡データベースの項目は、立地、標高、国土座標、時期(土器編年に基づく)、遺構の有無と種類、出土遺物等である。 今回作成した北陸地方の縄文時代遺跡のデータベースは、当地方の縄文時代研究の基礎資料として位置づけられる。データベースからは、基本的な検討として縄文時代の通時的な遺跡数・遺構数等の増減が明らかとなったが、今後は、それが当地方の社会の変化とどのように関係していくか読み取っていきたい。なお、作成していくなかで用語等の統一や既刊の調査報告書・市町村史等の記載内容の再検討が必要な部分もあり、今後の課題としたい。 2. GISを用いた分析 遺跡のデータについては、GIS(地理情報システム)のソフトウェアを用いて、時期ごとの立地の特徴や傾向、遺跡密度の変化等を把握した。今回は基礎的な分析であったが、当地域の遺跡動態等を考えるうえで有意義な情報を得ることができた。
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