2015 Fiscal Year Annual Research Report
養護教員の職務に関する研究-職務への自律性に焦点を当てて-
Project/Area Number |
15H00045
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Research Institution | 江戸川女子中学高等学校 |
Principal Investigator |
浦口 真奈美 江戸川女子中学高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2015
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Keywords | 養護教員 / 職務 / 対処方略 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】本研究は, 養護教員の職務への自律性が職務遂行や適応状態に与える影響, および他教員の抱く養護教員に対する認知との関係を調査し, 自律性がどのように機能しているかを検証することである。それにより, 養護教員の職務への取り組みの実態, および児童生徒支援における養護教員の専門性発揮に役立つ知見を得ることを全体の目的としている。本年度は, 職務遂行や適応状態に関連して, 職務上の工夫(調査1)および対処方略(調査2)について, また他教員の養護教員への認識(調査3)についての, 3つの探索的な予備調査を行った。 【研究方法】調査1では, H27年5月に養護教員2名に, 半構造化面接(20~50分)にて, 自らの専門性に対するイメージや生徒や他教員に関わる時の工夫について収集した。調査2では, H27年6月に養護教員4名に, 自由記述による質問紙調査を行い, 既に収集されている養護教員の職務上の悩みに対する対処方略を収集した。調査3では, H27年10月に養護教員ではない教員15名に, 自由記述による質問紙調査を行い, 他教員からみた養護教員の職務の独自性と共通性について収集した。 【研究成果】探索的な予備調査の段階ではあるが, 調査1および調査2の養護教員を対象とした調査では, 養護教員が生徒を医療, 心理, 社会などの多側面から理解し, 支援につながるよう他教員と協力体制をつくろうとする姿がみえてきた。一方, 他教員を対象とした調査3では, 他教員の養護教員の職務への認識は, 養護教員自身の職務認知とは異なる側面もみられた。今後は, これらの予備調査の結果をいかし, 研究デザインや研究方法をより具体的に検討する予定である。
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Research Products
(1 results)