2015 Fiscal Year Annual Research Report
セルフラーニングによるプリント基板製作を含むプログラミング学習教材開発
Project/Area Number |
15H00166
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Research Institution | 小金井市立小金井第一中学校 |
Principal Investigator |
斉藤 与志朗 小金井市立小金井第一中学校, 主幹教諭
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Project Period (FY) |
2015
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Keywords | プリント基板製作 / タブレットPC / セルフラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、技術科の授業にタブレットPCを導入し、生徒の学習に対する理解度・意欲の向上、教師側の負担軽減・増大等を調査することを目的とする。 技術科教室内にサーバを設置し、Wi-Fiによるファイル共有の形で、作業内容の動画をタブレットPCで再生できるようにした。基本的にはストリーミング配信の形となる。12人程度のグループ内に二人一組のペアを作り、一人がタブレットを操作し、一人が作業を行うようにし、生徒が自主的かつ互いに学び合いながら実習を行える環境を作る。また、作業結果をタブレットPCで撮影し、写真を即時に教室内の大型ディスプレイに表示できるようにした。 主な作業内容はプリント基板の作成を含む、電子工作であり、露光・現像・エッチング、穴あけ、はんだ付けである。1クラス約36名を1班12名の3班に分け、授業ごとにローテーションで作業内容を回すようにした。動画を閲覧しながらの作業は危険を伴うので、12名1班の中にさらに2名のペアを6組作り、一人が作業をしているときは1人がタブレットの操作を行うこととした。生徒は各テーブルに設置されたプリント基板製作機器を使用して、タブレットPCの動画を頼りに基板を完成させる。ここでは、電子機器にとって必要不可欠であるプリント基板の製作から行う。露光器(ブラックライト)で露光、現像、エッチング。部品取付部は、ドリルで穴開けをさせる。完成したプリント基板には、各部品をはんだ付けさせる。 作業中、作業内容を確認するために動画を活用する生徒が多く見られた。また、製作物の写真をアップロードすることにより、生徒が互いに競い合う姿も見られた。このことから、生徒の関心・意欲を十分に引き出すことができたと考えられる。
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Research Products
(1 results)