2015 Fiscal Year Annual Research Report
卓上型鋳造装置の開発とハンズオン・ワークショップとしてのパッケージ化への試み
Project/Area Number |
15H00224
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Research Institution | Nara National College of Technology |
Principal Investigator |
尾﨑 充紀 国立奈良工業高等専門学校, 技術支援室, 技術専門員
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Project Period (FY) |
2015
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Keywords | 低融点材 / 卓上型鋳造装置 / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 鋳造は一般的に大掛かりで特殊な設備が必要となり、かつ危険を伴う作業となる。そのため、ワークショップとして多くの人たちに体験してもらう作業としては、色々な制限が多くなり実施例は多くない。ただ、身の回りには多くの鋳造製品が溢れおり、その製造工程を体験できることは貴重であると考え、場所や規模を問わず安全に鋳造体験ができる卓上型装置を開発するという着想に至った。そこで、鋳造による成型加工を、年齢・性別等に関係なく多くの人たちが安全かつ容易に体験できる装置の開発を行い、それをワークショップで専門的な知識がなくても実施できるようなパッケージ化を目指した。 ○研究方法 本研究では、高温の液体(湯)を型に流し込む(鋳込み)危険な作業をできるだけ直接行わないことや、鋳肌(表面)仕上がりの良好さや後処理の容易さなどを考慮し、各種鋳造法の中から「低圧鋳造法」と「真空(吸引)鋳造法」の鋳造法を選択し、次の「3つの特色」を組み込んだ鋳造装置の開発を行い、性能・実証実験を行った。 ①装置一台で二種類(低圧鋳造&真空吸引鋳造)の鋳造法が実践できる装置として開発。 ②溶融炉部から鋳型内にかけての可視化(見える化)。 ③成型材として低融点(100℃以下)材を用いる。 ○研究成果 ●コンパクトな卓上型鋳造装置として開発。 ●「真空(吸引)鋳造法」での性能一実証実験を行い良好な結果を得ることができた。 ●「低圧鋳造法」での性能・実証実験を行い、やや問題点が残るものの概ね良好な結果を得ることはできた。 ●相応の成果を得ることができた。しかし、当初の目的であった二種類の鋳造法が実施可能な装置としての完成度には不満が残る結果であったため、引き続き改良を継続。 ●上記のことから、ワークショップとしてのパッケージ化についても完成には至っていない。 これらの内容をまとめ、「平成26年度山口大学実験実習技術研究会」において発表・報告を行った。
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Research Products
(2 results)