2015 Fiscal Year Annual Research Report
自然エネルギーを学ぶための学習教材・教具の開発と地域貢献イベントによる評価
Project/Area Number |
15H00226
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
近藤 良夫 群馬大学, 理工学部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2015
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Keywords | 自然エネルギー / 発電 / 地域貢献 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 本研究では、①安全で楽しく体験しながら自然エネルギーを正しく理解できる体験型自然エネルギー学習教材・教具を開発する。②開発した教材・教具を用いて地域の小学生を対象に自然エネルギーを利用した地域貢献イベントを開催し、自然エネルギー教材・教具を体験してもらい、自然エネルギーに興味を持つきっかけとし、エネルギー問題、環境問題などの学習に役立てることである。 ○研究方法 自然エネルギーを体験的に学ぶために3種類類の自然エネルギー(太陽光、風力、水力)を視覚的(音やLED)で体験できる発電教具を開発した。教材はMicrosoft PowerPointを使用して、画像やわかりやすい言葉で小学生でも簡易に理解できるように工夫した。国立赤城青少年交流の家主催のアウトドアフェスタで「自然エネルギーを電気に変えよう! 」というイベントを開催し、参加者に講義を行い、その後に教具の体験をしてもらい、学習効果を評価するためのアンケートを行った。アンケート結果を集計して学習効果の評価を行った。 ○研究成果 参加者アンケートを集計して評価した結果、評価対象(小学生)では以下のような成果が得られた。 1)3種類(太陽光、風力、水力)の発電方法では、水力発電の関心が高い。 2)全員がイベントに参加して勉強になったと回答。 3)70%以上が自然エネルギーについて理解が深まったと回答。 4)発電教具体験では、80%以上が発電教具を体験しておもしろかったと回答。 5)自宅での太陽光発電設置率は25%と低いが、ECO家電やLED照明の導入率は70%以上と高い。 6)原子力発電の運転再開については60%以上が反対であり、想像以上に関心が高い。 7)自由回答では、発電の仕組みや自然エネルギーの事がわかり関心を持ったと言う回答が多い。 以上の結果より、参加した群馬県内の小学生は自然エネルギーに対する関心は高く、興味を持っており、本研究目的である自然エネルギーに興味を持つきっかけになったといえる。
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Research Products
(2 results)