2015 Fiscal Year Annual Research Report
地域の技術者育成のための「街なか放課後FAB(ワクワクものづくり)クラブ」の試行
Project/Area Number |
15H00230
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
田中 永美 石川工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2015
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Keywords | ものづくり / 放課後 / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、研究目的 現在の日本は慢性的な技術者不足に陥っている。技術者を志す若年層を増やすには理系進学とともに理系と文系に分かれる前段階の小中学生に少しでも多くのものづくりの機会を提供することが必要である。本研究の目的は、地域の小中学生を対象に「街なか放課後FAB(ワクワクものづくり)クラブ」として、様々なものづくりを実際に体験できる場所と機会を提供し、将来の理系進学と地域の技術者育成に資することである。 2、研究方法 本研究では、申請者が勤務する地域の津幡町立津幡中学校にご協力いただき、理科室にて街なか放課後FABクラブを実施した。実施場所の関係により、対象者は同中学1~3年生(科学部、工作部)とした。 まず、クラブ第1期として、6~9月に「ロボット制御」をテーマに12名を対象に活動を実施した。ハードウェアとして、LEGO Mindstorms EV3を使用し、制御プログラミング環境はEV3専用ソフトウェアを使用した。ロボット製作、ライントレース、障害物回避、目標物の回収と運搬を行った。津幡町で行われたロボット大会へ出場し、優勝チームが全国大会3位に入賞した。 次に、クラブ第2期として、2月に「電子工作」をテーマにのべ35名を対象に活動を実施した。前半は出力のみの回路とし、LEDを取り上げた。LEDの使用方法や光の3原色を学習し、工具の使用練習後、LEDライトキットの製作や「なないろあんどん」の製作を行った。後半は入出力を伴った回路とし、ゲーム「イライラ棒」の製作を行った。出力は電子ブザーを使用したが、前半で学習したLEDを取り入れる応用を各自で行った。 3、研究成果 本研究で実施した「ロボット制御」「電子工作」により参加者へ様々なものづくり体験の場所と機会を提供できた。今後は地域の小中学生がより参加しやすい実施場所へ展開させることが必要である。
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