2015 Fiscal Year Annual Research Report
タップの破壊を見て体験できる仕上げ実習製作品の開発
Project/Area Number |
15H00241
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Research Institution | Oyama National College of Technology |
Principal Investigator |
古谷 渉 小山工業高等専門学校, 教育研究技術支援部 技術室, 技術職員
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Project Period (FY) |
2015
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Keywords | タップ / 破壊 / 手仕上げ |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究目的及び手順 申請者は、学生の仕上げ実習における製作意欲向上と課外活動での応用力向上を目的に「タップの破壊」を体験し目で見られる教材の開発をおこなった。研究は次の3段階の手順で進めた。 (1)事前試験・教材とテキストの設計・材料発注(2015年4~7月) (2)教材試作・模擬実習・改良(7~11月) (3)実施結果のとりまとめ・成果発表(11月~2016年3月) 2. 成果 事前試験では、アクリル素材をM2/M3先タップでねじ切りしタップが実際に破壊するかを調査した。その結果、M2は比較的簡単に折れるが、M3は素材側の強度が負けて破壊しづらいことが分かった。教材及びテキスト設計では、タップの見やすさと事前試験結果・作業難易度を考慮し3度、設計を見直した。 模擬実習は、7月30/31日の2日間、ロボコン活動に携わる1学年生4名の協力を得て実施した。ただし、今回実施のカリキュラムは学生の時間確保の都合上、「穴あけ・ねじ切り・タップ破壊体験」のみとなった。実習時間について工程ごとの所要時間を計測した結果、全学生で穴あけ : 1時間~1時間10分、タップ立て・破壊 : 40~55分、組立・検査 : 5~10分の合計135分以内に収まり、時間上は現在の内容と代替可能なことが確認できた。完成品に関しては、一部学生において加工時、アクリルが割れたり下穴位置がずれたり等の不良が発生した。難易度設定・ザグリの必要性・工具選定に再検討の余地があることが分かった。また、タップが想定通りに破壊できない事例も発生し、タップ径や応力のくわえ方を考慮すること・全カリキュラムでの模擬実習による検証実施が今後の課題となった。 得られた成果は、2016年3月9日実施の「第7回高専技術教育研究発表会」(木更津工業高等専門学校主催)にて、口頭発表形式による外部発表を行った。
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Research Products
(1 results)