2015 Fiscal Year Annual Research Report
小規模な地域企業で実現可能な情報システムの早期業務復旧(DR)の検討
Project/Area Number |
15H00372
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
日下 孝二 独立行政法人 国立高等専門学校機構, 教育研究支援センター, 技術専門員
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Project Period (FY) |
2015
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Keywords | 仮想化 / Hyper-V |
Outline of Annual Research Achievements |
「研究の目的」 現在、企業や自治体においては、災害・障害時に特定された重要業務が中断しないこと、また万一事業活動が中断した場合に目標復旧時間内に機能を再開させることが重要な課題とされている。地域企業においても情報システムに災害が発生した場合、早期に業務復旧(DR)が求められる。しかし、予算面や人材不足により躊躇している地域企業も多くみられる。 仮想化技術を利用して、小規模な地域企業で実現可能な情報関連の早期業務復旧システムを検討することを目的とする。これにより、災害・障害時の早期の業務復旧を可能とする運用ノウハウを技術支援資料として蓄積し、地域企業への技術支援を目指す。 「研究方法」 情報システム部門のコンピュータに仮想化環境を構築し、仮想サーバOS上で動作する仮想マシンを作成する。それぞれのサービスはこの仮想マシンが提供する。障害が発生した場合を想定し、その仮想マシンを動的に別の異なるハードウェア構成のコンピュータに移動し、その復旧の方法や手順などを検証する。 仮想化にはハイパーバーザ型ソフトウェア(Hyper-V)を想定している。 「研究成果」 Hyper-Vのエクスポート・インポート機能を利用して短時間で復旧ができることを確認した。仮想マシンのハードディスクイメージファイルはVHDXとなる。この仮想マシンファイルを別のコンピュータにコピーする仕組みをとっている。ハードウェア非依存のため、メインで動作しているサーバよりも安価なサーバでも復旧が可能となる。マニュアルを用意しておけば、システム管理者以外の人でも簡単な操作手順で復旧ができることを確認した。
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